【第20号】歴代映画No.1



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     ■ なるへそ数字雑学 ■     第20号(2005/05/05)
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   こんにちは!なるへそ数字ラボのジュテンです。
   GWに区切りとなる第20号を迎えることができ、特集にしてみました。
   (調査に時間がかかって遅くなってしまいました。すみません。)
   
   ■■今日のテーマ:歴代映画No.1は?■■
   
   では早速、「なるへそ(!)数字ラボ」でのやりとりをちょっとのぞいてみま
   しょう!
   登場人物は、発行Webサイトのプロフィールを参考にしてください。
   http://home-m.com/naruheso/
   
   
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    ★ 本日のなるへそラボ ★
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    ナ ナ:はじめくんはGWどうしてたの?
    はじめ:どこに行っても混んでるから家でゲームしてました。
    ナ ナ:なんとも、覇気がないわね・・・。映画館とかには行かないの?
    はじめ:だって、一緒に行ってくれる人もいないし・・。PS2があるから
        DVDをレンタルすることが多いんです。
    ナ ナ:ワ・タ・シも。ついにプラズマディスプレイ&ホームシアター
        セットが完成。これでDVDを見ると凄い迫力ヨ。
    はじめ:プラズマ!もしかして50インチですか?
    ナ ナ:もちろん!
    はじめ:いいなー。
   
    所 長:ホームシアターもいいが、やっぱり映画館じゃワイ。
        みんなは映画館には行かないのかね?
    はじめ:最近は行ってませんネ。
    ナ ナ:私もです。
    所 長:残念じゃノー。昔と比べると映画館の数は減っているしノー。
        全盛期に比べて映画館の数は1/3に、観客動員数は1/7になっておる。
    はじめ:そんなに減っているですか?
    ナ ナ:そうみたいネ。全盛期の昭和33年には、映画館が7,000館もあって、
        観客動員数が11億人もいたんですって。この頃の人口って9,000万人
        ぐらいだから国民全員が毎月1本は見てた計算になるワね。
        それが2004年のデータをみると、映画館が2,800館、観客動員数は
        1.7億人になっているワ。
    所 長:そうじゃろ。ワシの若い頃は娯楽といえば映画じゃったからナ。
   
    はじめ:みんな映画を見なくなったんですかネ。
    ナ ナ:そうでもないみたいヨ。昔は映画館でしか見れなかったけど、今は
        テレビ放送やレンタルショップでビデオやDVDを借りられるわよネ。
    はじめ:そっか。ちょっと調べてみます。
    ナ ナ:映画ソフトの市場規模を見たらわかると思うわヨ。
   
    はじめ:ありました。
        映画ソフト全体の市場規模が約8,000億円となってますネ。
        えーーっと、内訳は劇場の興行収入が1/4の2,000億円、衛星・
        CATVを含んだテレビ全般の放映権や広告収入も1/4の2,000億円。
        残りの4,000億円のうち、ビデオ販売が1,000億円、レンタルが
        3,000億円でした。
    所 長:いいところに目をつけたナ。つまり映画ソフトは、映画館では
        全体の1/4しか稼げないということじゃ。テレビ放送やビデオなど
        で家にいながらにして見る人が増えてきているってことじゃナ。
   
    はじめ:じゃー、昔の名画と呼ばれている映画はきっとすごい興行収入
        だったんですネ。
    ナ ナ:それがまた、そうではないのヨ。歴代の興行収入ランキングを
        調べてみると、ほとんどが最近の映画ばかりヨ。
        「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」の宮崎駿作品や
        「ハリー・ポッター」シリーズがランクインしているワ。
    はじめ:ほんとダ。ほとんど最近のですネ。
   
    所 長:最近の言葉で表現すると、映画も「勝組」と「負組」に分かれて
        おるようじゃ。
        当たれば歴代ランキングに入るほどの100億円を越す大ヒットに
        なるんじゃが、そうめったに出るもんではないようだナ。
    はじめ:それにしても「千と千尋の神隠し」は凄いですネ。
        興行収入で100億円を越す映画がほとんどない中で、300億円を
        越えているなんて!
        さらに観客動員が2,300万人ということですから、5人に1人以上
        が見たってことですよネ。
        ほんとに凄いなぁ。僕も見たぐらいですからね。
    所 長:ワシも見た。
    ナ ナ:もちろん私も。
   
    はじめ:ところで、皆さんはどんな映画が好きですか?
        僕はやっぱり「スター・ウォーズ」ですネ。
    ナ ナ:私はダンゼン「マトリックス」。キアヌって最高よネ〜。
    はじめ:ナナさん、カオで決めてません?。所長は?
    所 長:ワシか?ワシの好きなのは、
        そうだな・・「寅さん」シリーズも好きじゃが、「7人の侍」や
        「乱」の黒澤作品はすばらしかったしノー。
        洋画では「カサブランカ」や「嵐が丘」が名作じゃナ。
        そうそう、チャップリンも面白かったゾ。
        西部劇もよく見たもんじゃよ。
        「ローマの休日」のオードリー・ヘップバーンは妖精のように
        かわいかったし、「大脱走」のスティーブ・マックィーンには
        憧れたもんじゃよ。それから・・・・・・
    はじめ:今日の所長は止まりませんネ。所長の青春時代ですからねー。
   
   
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    ★ 数字のおさらい ★
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   ・2004年の映画に関する数字
    映画館の年間興行収入:約2,100億円
    年間の観客動員数  :約1.7億人
    全国の映画館の数  :約2,800館
    年間の封切本数   :洋画339本、邦画310本
    平均入場料金    :約1,200円
   
   ・全盛期の昭和33年の映画に関する数字
    年間の観客動員数  :約11億人
    全国の映画館の数  :約7,000館
   
    ■50年前と比べると映画館の数は約1/3に、観客動員数約1/7に減少。
   
   ・映画ソフトの市場規模(2002年)
     劇場公開   :約2,000億円
     テレビ放送  :約 800億円
    衛星放送  :約 900億円
    CATV放送  :約 190億円
     セルビデオ  :約1,000億円
     レンタルビデオ:約3,200億円
     合計     :約8,090億円
   
    ■映画ソフトの市場規模は全体で8,000億円。
      1/4の2,000億円が劇場公開
      1/4の2,000億円が衛星・CATVを含んだテレビ全般
      2/4の4,000億円がビデオ(セル1,000億円、レンタル3,000億円)
   
   ・国内の歴代興行収入ランキング
    (1999年以前は配給収入での発表のため興行収入は推定。100億円以上)
    1位:千と千尋の神隠し 304億円(2001年)
    2位:タイタニック 260億円(1998年)
    3位:ハリー・ポッターと賢者の石 203億円(2002年)
    4位:ハウルの動く城 200億円(2004年)
    5位:もののけ姫 193億円(1997年)
    6位:ハリー・ポッターと秘密の部屋 180億円(2002年)
    7位:踊る大捜査線 THE MOVIE 2 174億円(2003年)
    8位:E.T (配給収入96億円) 約140億円(1983年)
    9位:ラストサムライ 137億円(2004年)
    10位:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 135億円(2004年)
    10位:アルマゲドン (配給収入84億円) 約135億円(1999年)
    12位:ジュラシック・パーク (配給収入83億円) 約127億円(1993年)
    12位:スター・ウォーズ EP1 (配給収入78億円) 約127億円(1999年)
    14位:ファインディング・ニモ 110億円(2004年)
    14位:マトリックス・リローデッド 110億円(2003年)
    14位:南極物語 (配給収入59億円) 約110億円(1983年)
    17位:ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 103億円(2004年)
    18位:踊る大捜査線 THE MOVIE(配給収入59億円) 約101億円(1998年)
   
    ■ハリポタと宮崎作品のそれぞれ3作品がベスト10にランクイン。
    ■ベスト10にランクインした作品のほとんどがここ5,6年の作品。
   
   ・「千と千尋の神隠し」の観客動員は2,300万人。
    ■日本人のおよそ5人に1人以上が「千と千尋の神隠し」見たことに。
   
   
   ◎ひとくちメモ◎  「興行収入」と「配給収入」の違いって?
   
   ・興行収入:入場料(チケット代)×入場者数。
   ・配給収入:興行収入のうち配給会社の取り分。取り分の比率は、映画館と
    の契約で事前に決められることが多く、メジャーほど率が高い。
    概ね配給収入の1.5倍が興行収入。
   
    日本では、地方都市での2本立て上映等を考慮して、配給収入使って年間
   ランキング等を公表してきました。配給収入は、作品ごとに取り分の比率が
   違うため、2000年度より興行収入での発表に切り替えたようです。そのため、
   公式な日本の歴代ランキングを探したのですが、見あたりませんでした。
   上記のランキングの一部は配給収入から興行収入を推定しています。
   (正確な数字が公表されていないので、いろいろなサイトによって微妙に
    数字が異なります)
    アメリカでは興行収入に統一されており、歴代のランキングが公表されて
   います。全米No.1はタイタニックで6億ドル(現在の為替レートでも600億円
   以上)で、「千と千尋の神隠し」の約2倍です。
   
   
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    ★  参考にしたサイト  ★
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   ・(財)全国生活衛生営業指導センター 業界動向[興行場(映画館)]
    http://www.seiei.or.jp/idx06/2003/trnd0012.htm
   
   ・総務省 「メディア・ソフトの制作及び流通の実態」調査結果
    http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/pdf/050128_1_2_11.pdf
   
   ・【映画大好き!】興行通信社 歴代配収ベスト50
    http://www.cinemanavi.co.jp/info/rekidai.html
   
   ・社団法人日本映画製作者連盟
    http://www.eiren.org/toukei/index.html
   
   ・『千と千尋の神隠し』 過去のニュース
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~uzupy/chihiro/chihiro_news.html
   
   ・All Time Top 100 Grossing Films (US) - MovieWeb
    http://movieweb.com/movies/box_office/alltime.php
   
   ・全米興行収入ランキング歴代BEST100
    http://members.jcom.home.ne.jp/ryusa/ranking-s.html
   
   
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    ★  いちおしメルマガ  ★
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   今回は、ナナからの紹介です。
   自分自身をじっくり見つめたり、気持ちを整理することってとっても大切。
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   ナナとはじめからのお願いです。
   「なるへそ数字雑学」を気に入っていただけたら、まぐまぐの
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   http://www.mag2.com/wmag/osusume/toukou.htm
   
   よろしくお願いします。
   
   
   ■■編集後記■■ 
   
   今回は調査に非常に時間がかかりました。
   公式歴代ランキングのサイトが見当たらず、いくつかの個人サイトなどを
   参考にして、配給収入から興行収入を推定しました。疲れた・・・。
   
   それにしても恐るべし『千と千尋の神隠し』。ダントツのNo1ですネ。
   
   
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   皆さんからのご意見・ご感想、こんな数字は?という質問など、
   なんでも結構ですので、メールをお待ちしております。
   
   
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     ■ なるへそ数字雑学 ■     第20号(2005/05/05)
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