━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ なるへそ数字雑学 ■ 第21号(2005/05/12) -------------------------------------------------------------- なるへそ数字ラボがお届けする、数字がわかるメルマガ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは!なるへそ数字ラボのジュテンです。 ここ数日、気温が下がっていますね。季節が逆戻りしているようです。 ■■今日のテーマ:牛・豚・鶏で一番多いのは?■■ では早速、「なるへそ(!)数字ラボ」でのやりとりをちょっとのぞいてみま しょう! 登場人物は、発行Webサイトのプロフィールを参考にしてください。 http://home-m.com/naruheso/ ------------------------------ ★ 本日のなるへそラボ ★ ------------------------------ ナ ナ:はじめくんは昨日の晩御飯は何食べたの? はじめ:久しぶりに焼肉でしたネ。 ナ ナ:随分リッチネ。 はじめ:安くて食べ放題のところがあるんですヨ。 ナ ナ:そういえば、昨日のお昼はハンバーガーだったわよネ。 はじめ:そうですヨ。 ナ ナ:はじめくんって牛肉好きなのネ。 はじめ:はい!大好きです。でも今は一番好きな牛丼が食べられないので、 最近食べてる牛肉の量は少ない方だと思いますけど・・・。 ナ ナ:では問題ヨ。肉の中で一番消費しているのはなーんだ? はじめ:牛肉!といきたいところですが、豚肉ですかネ。 ちょっと調べてみます。 はじめ:えっーと。年間消費量が見つかりましたヨ。 牛肉が130万トンで、豚肉が240万トン、家禽肉が180万トンです。 わぁ、やっぱり豚肉が多いみたいです。 ナ ナ:ねぇねぇ、家禽肉って何よ? はじめ:えっと。家禽肉ですか。か・き・ん・肉は、・・・ありました。 鶏、家鴨、鵞鳥、七面鳥、ホロホロチョウなど、要するに鳥の肉 ってことですネ。 ナ ナ:こっちの統計では、鶏肉となっているわヨ。 所 長:統計の厄介なところじゃナ。 日本では家禽肉といえばほとんど鶏じゃが、外国では七面鳥や 鴨肉などもけっこう消費するから、他国と比較するときには、 家禽肉の量を比較するんじゃが、国内では習慣的に鶏肉として おるのじゃろ。 ナ ナ:こっちの統計では、牛肉が約90万トン、豚肉が約166万トン、 鶏肉が約170万トンとなっているわヨ。 はじめ:僕の調べた数字は2002年の数字で、ナナさんのは2003年の数字で すけど、それにしても違いますネ。おかしいな・・・何が違うの でしょうか? 僕の調べた数字は年間消費量で、ナナさんのは年 間推定出回り量って書いてありますネ。 あとほらっ、ここに枝肉重量って書いてありますよ。 所 長:またまた統計の厄介なところじゃナ。 枝肉とは、まだ骨がついている状態で、これをバラ肉やモモ肉 のように分解していくんじゃよ。 これを参考にしてくれ。 http://zookan.lin.go.jp/kototen/nikuusi/n423.htm 当然、分解前の枝肉で統計をとった方が量は多くなるノ。 推定出回り量は、生産量+輸入量−輸出量−在庫増減で表せるから 消費量と言っても差し支えなさそうじゃが、冷蔵庫に保管してて ある分もあることから、より正確に表現するならば、 推定出回り量なんじゃろうナ。 はじめ:なるほど。。。じゃあ、どちらも正しい数字で、統計の取り方が 違うってことなんですネ。 バラ肉とかモモ肉のような分解後の量でみると、実際の消費量に 近い感覚があって、分かりやすいですネ。 ナ ナ:こっちにもあったわヨ。国民1人当たりの年間家計消費量として、 牛肉は約2.4kg、豚肉は約5.2kg、鶏肉は約3.5kgとなっているわ。 はじめ:これは単に1人あたりで計算した数字でしょ。 牛肉は2.4kgだから、これに1.3億人を掛けてみると、31万トン。 あれ?・・・計算が合いません・・・ネ。 所 長:ははは、簡単なことじゃよ。 そっちは家計統計になっておるじゃろ。それなら合うわけがない。 家計統計は実際の家計簿に近い統計じゃから、スーパーで買って くる牛肉はカウントされるが、焼肉屋で食べた牛肉は外食費とカ ウントされておるんじゃよ。 はじめ:ひぇーー。どれも正しいってことでしょうけど、 結構ややこしいですネ。 ナ ナ:そうなのヨ。単に数字を調べるだけじゃなくて、単位なども 含めて、よーく確認しないといけないのヨ。 はじめ:今回の調査は大変苦労しました。。。 ------------------------------ ★ 数字のおさらい ★ ------------------------------ ・肉の年間消費量(主要国の比較から抜粋:2002年) 牛 肉:約130万トン(1人当たり約10kg) 豚 肉:約240万トン(1人当たり約19kg) 家禽肉:約180万トン(1人当たり約14kg) 上記の数字は、枝肉重量の数値です。 ■一口メモ(枝肉) 枝肉とは、と場でと畜して皮を剥(そ)ぎ、頭部と内臓と肘(ひじ)から 下の肢を切り離した状態をいいますが、通常は左右に半分割されています。 食肉市場では牛肉枝肉取引規格に基づいて等級が格付けされセリが行われ ます。 ■一口メモ(家禽肉) 家禽(かきん)とは、一般的にその肉、卵、羽毛をとるために飼育される鳥 のことで、鶏、家鴨、鵞鳥、七面鳥、ホロホロチョウを含みます。 ・肉の年間推定出回り量(2003年度) 牛 肉:約 90万トン(1人当たり約 7kg) 豚 肉:約166万トン(1人当たり約13kg) 鶏 肉:約170万トン(1人当たり約13kg) ■一口メモ(推定出回り量) 推定出回り量とは、以下の計算式で表されます。 推定出回り量=生産量+輸入量−輸出量−在庫増減 ・国民1人当たりの年間家計消費量(2003年度) 牛 肉:約2.4kg 豚 肉:約5.2kg 鶏 肉:約3.5kg ■一口メモ(家計消費) 家計消費とは簡単にいうと家計簿上の消費をさします。 そのためスーパーで買ってきた牛肉は、牛肉の消費に相当しますが、 外で食べたステーキや牛丼は外食となるため、牛肉の消費には含まれません。 一方、消費量や推定出回り量は、全体を計算してますから、 スーパーでの買物も外食も全て含めて消費した量を表します。 ・全体消費に対する家計消費の割合は以下のようになっています。 牛 肉:34%(2002年) 豚 肉:42%(2002年) 鶏 肉:33%(2002年) ■統計を見るときにはいろいろな指標があるので注意しましょう。 ------------------------------ ★ 参考にしたサイト ★ ------------------------------ ・総務省 統計局 家計調査 http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm ・独立行政法人 畜産産業振興機構 http://alic.lin.go.jp/ ・みやぎ生協の産直 畜産基礎用語解説 http://www.miyagi.coop/coop/sanchoku/oniku/chikusan-kisoyougo.htm ・社団法人 中央畜産会 畜産ZOO図(ちくさんずーかん) http://zookan.lin.go.jp/kototen/index.html ------------------------------ ★ いちおしメルマガ ★ ------------------------------ 今回は、はじめからの紹介です。 読めば読むほどにプラスのイメージがどんどん沸いてくるメルマガです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 《イメージ トレーニング プログラム!》 どうすれば、脳やからだにいい刺激を与える「プラスイメージ」が引き出せるか、 どうすればマイナスイメージを消し去れるかを順次わかっていただくように プログラム化したものをお伝えしていきます。 http://www.geocities.jp/itp_master/itp.html 発行周期が不定期となっていますが、1週間に1回程度を目安に発行しています。 まぐまぐ紹介ページ http://www.mag2.com/m/0000151067.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ------------------------------ ★ お願い ★ ------------------------------ ナナとはじめからのお願いです。 「なるへそ数字雑学」を気に入っていただけたら、まぐまぐの 『読者さんの本棚』にもぜひ推薦してみてください。 http://www.mag2.com/wmag/osusume/toukou.htm よろしくお願いします。 ■■編集後記■■ 今回はいろんな数字があって、違いを調べるのにとても苦労しました。 でも、牛肉の検査などはきちんと行われている状況などが、 HPを通じてよくわかりました。勉強になったなぁ。 意┃見┃・┃感┃想┃お┃願┃い┃し┃ま┃す┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 皆さんからのご意見・ご感想、こんな数字は?という質問など、 なんでも結構ですので、メールをお待ちしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ なるへそ数字雑学 ■ 第21号(2005/05/12) -------------------------------------------------------------- ■発行・運営:なるへそ(!)数字ラボ ■発行サイト:http://home-m.com/naruheso/ ■ご意見・ご感想:naruheso@home-m.com ■メルマガの登録・解除:http://home-m.com/naruheso/ ■お願い:本誌利用によって生じた結果に関しては一切の責任を負いません。 Copyright(C) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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